7歳の血管造影剤 大変すぎた、もやもや病の検査入院②
7歳初の検査入院、長くなりそうでしたので、
2部制にさせていただきました。
こちらでは造影剤検査と造影剤検査後の大変だったことについて
詳しく書いていきます。
まだ①を読んでない方はこちらからお読みください↓
小学生の造影剤検査は大変だった
血管撮影室でも大泣き、叫びまくりの花
造影剤検査のため血管撮影室に通され、
「ベットの上にゴロンしましょう」と言われた花。
部屋のたくさんの機械、
手術の衣装をまとったような、たくさんの看護師さんたち。
異様な様子、タダならぬ雰囲気を感じた花は
「イヤだ!!帰る!!」と泣き叫び号泣。
とりあえずゴロンしなくていいから座ろうと言われても
絶対にその場を動こうとしない花。
看護師さんが気を利かせてくれて
花の好きなNⅰZⅰUの曲をかけてくれましたが、
そんなことでは騙されない花。
あまりにも頑なな花に、
奥のほうの看護師さんたちが
「一反外のベンチで座らせて、眠くなる薬を入れようか」
とひそひそ相談する声。
そして、部屋を出たところのベンチで、
「お母さんに抱っこしてもらおうか」
と言われても、今度は私の抱っこも断固拒否!!
壁の隅ですべてを拒否する花。
そして、また「楽しいことなんてない!!」と叫び、
その言葉は私の涙腺スイッチになっているのか
私の目にも涙があふれ出しました。
花の第一回「楽しいことなんてない!」発言はこちらの記事↓
私が泣いたら花が少し様子が変わりました。
さっきまで頑なにすべてを拒否していた花が、急に
「楽しいこといっぱいしてくれるんだったらいいよ」と少し心を開き、
「もちろん楽しいこといっぱいするよ!!」
「花の大好きな鬼滅(の刃)の映画チケットもとってるし、
たまごっち(鬼滅の刃の)も予約して買ってあるよ!!
花の楽しいことたくさんあるよ!!」というと、
「ママずっと抱っこしててよ」と約束をし
なんとか抱っこをさせてくれました。
指にサチュレーションを巻き、眠くなる薬を点滴で入れ始めました。
*サチュレーションとは・・・酸素の飽和度と脈拍数をはかる機械
花がウトウト眠くなってきたところで、
看護師さんたちの「行くか!!」の声で、
部屋の中に運び込まれる花。
しかし花はまた、目を開き、
「ママーママー抱っこしてーーーー」
と叫びました。
「とりあえずお母さんもついてきて」と言われ、
私も花のあとを追いかけながら
「ママいるよー!ちゃんとそばにいるから平気だよー!」と叫びました。
台の上に乗せられた花は、
色んなものを取り付けられていましたが
その間もしぶとく「ママーママー」と
うっすら目をあけながら言っていましたが
とうとう眠り、「花ちゃーん!」と顔をペシペシされても、
目を開けませんでした。
「ここからは管を挿入するので、お母さんは外のベンチで待っていてください」
と言われ、外のベンチに移動しました。
造影剤検査、無事にできたのか?!
待っている間途中何度か、
中から看護師の方が出てきてくださり、
中の状況を教えてくださいました。
1時間半くらいして
「お母さん終わりましたよ、花ちゃん目を覚ますので中に入ってください」
と声を掛けられ、中に入りました。
花は朦朧としている感じでまだ目線がちゃんと合いませんでした。
「花!!ママだよ!!頑張ったね!!」
と声を掛けると「ママ」と少しつぶやいた後、
ゴホゴホ咳き込み、咳が止まらない感じが続きました。
看護師さんが痰を吸い上げてくれ、咳は少し落ち着きました。
造影剤検査で喘息が出る可能性があると言われていたので
「これは喘息ですか?!」ときくと、
「これは喘息ではありません。
管を喉から入れていたので、少し咳が出ましたが、
心配はいりませんよ」と言われました。
段々意識がハッキリしてきた花。
「ママ、帰りたい」と言ったので
「花一緒にお部屋に戻ろうね」
というと「うん」とうなずきました。
太ももの付け根からカテーテルを入れたので、
血をサラサラにする薬を飲んでいる花は、止血するために、
頑丈に足に包帯とラップのようなものが巻かれ、
口には酸素マスクを取り付けられていて
なんだか見ていて痛々しくて、
涙が出そうで私は泣くのを必死で我慢をしました。
病室に戻ってからがさらに辛かった
病室に戻ってから、2時間は絶対に動いてはいけないし、
水を飲んではいけないと言われました。
足の付け根の止血の為に絶対に動いてはいけないということ、
まだあまり動けないように軽い麻酔をいれているので
水をのんでしまうと、気持ち悪くなって吐いてしまうので、
水分を摂ってはいけないという事でした。
花は喉が渇いたとグズグズ。
2時間を耐えるのは本当にキツかったです。
途中何度か、うがいをさせてもらいました。
花はうがいの水を飲み込むことなく、
ちゃんとうがいだけしてとてもえらかったです。
病室に戻った16:00から18:00の2時間を耐え抜いた花。
しかし今度は、20:00までの2時間
水は少し飲んでもいいですが、食べ物は20:00以降。
体の向きを変えるのはいいですが、起き上がったり歩いたりしないでください。
わたしは、ここから2時間?!
と衝撃を受けました。
もっと先に言っておいてくれれば
心の持ちが違うかったのにと少しイラっともしました。
わたしも朝から何も食べてもないし飲んでもないのです。
花のいる手前、何か飲んだりというのは私にはできませんでした。
4人部屋は朝は貸し切り状態でしたが、
造影剤検査から帰ってくると、向かい側に親子が入ってきているのが分かりました。
18:00はちょうどほかの患者さんたちはお食事の時間で、
ご飯が運び込まれ、カーテン越しですが、
向かい側の人たちがご飯を食べるのが伝わってくるのです。
5歳くらいの男の子が「ママ美味しいね」と言ってくるのが聞こえます。
花は「お腹すいた、何か食べたい」とずっと言っていました。
おトイレもできないので、
ベッドの上でできるトイレを持ってきてもらったりしました。
途中、固形物でなければ、2口までは食べていいと言われ、
私は病院内のコンビニに花の大好きなプリンを買いに走りました。
そのときお茶を買い私は朝ぶりの水分を摂りました。
私は泣いたからずっと頭が痛いと思っていましたが、
今思えば軽い脱水になっていたのかなと思います(;´∀`)
プリンをちゃんと2口でやめることができた花。
とてもえらいなと感心しました。
そしてまた2時間の合計4時間を耐え抜き、
20:00にお食事が運び込まれ、
花は初めてこの日ご飯を口にすることができました。
7歳にはとてもつらい造影剤検査でした。
右手の腕に注射の跡、花の質問にウソを隠せない私
魔の長い4時間の間に30分おきに
看護師さんが体温と血圧を測りにくるのですが、
その時に花が自分の右手の腕にもバッテン×のような跡があるのに気づき、
私に「コレ何?」と聞いてきました。
注射と点滴をしたのは左腕だけだったはずで、
私はわからなかったので、「なんだろうね」と言っていたのですが、
看護師さんがすかさず、「注射の跡ですよ」と
言ってきました。
どうやら造影剤検査の時に眠っている間にさらに注射をされていたようです。
ずっと検査中も抱っこされていたと思っていた花は、
「ママずっと花のこと抱っこしてたのに知らないの?」ときかれ、
わたしは「えっと・・・」とドギマギ(笑)
「そばにはいたけど、たくさん人がいて見えなかった!」
というと、
「ママずっと抱っこしてくれるって言ったのにウソじゃん!!ウソつき!」
と言われました(;´∀`)
花は時々探偵になればいいのにと思うほど、
観察力に優れ、人を追い詰めてくる時がありますが、
今回もその力を発揮していました。
ちなみに、花の造影剤時の点滴の記憶は、
ベンチのところで途切れていたらしく、
気づいたら終わっていたということです。
ベンチから部屋に運び込まれるママーの叫びは、
意識がなかったという事ですね。
とにかく、大変長い1日でしたが、
無事に検査入院を終えました。
検査で1時間半眠っていた花でしたが、
入院の夜は22:00前にぐっすり眠ってくれました。