最近読んだ心に響いた本
うちの家では夜寝る前に子供たちに絵本を読む習慣があります。
図書館で2週間に一回借りてきた絵本をそれぞれ1冊ずつ読んでいます。それは子供たちが1歳の時からずっとやっています。
絵本っていろんな本がありますが、その中でも娘がモヤモヤ病という病気だったとわかってから読んで心に響いた本があったのでこれを紹介したいと思います。
てるちゃんのかお
どんなお話し?おおまかなストーリー
「てるちゃんのかお」は作者の藤井輝明さんが実際に体験されたストーリーを絵本にしているノンフィクションストーリーです。
全32ページの読みやすい絵本です。
絵もほっこりする素朴な可愛らしい絵です。
本のあらすじは、海綿状血管腫という病気で顔に大きなこぶのあるてるちゃんが、学校でお友達にいじめられてしまいます。
落ち込んでいるてるちゃんに、てるちゃんのおかあさんは
「てるちゃん、顔のことでこころをいっぱいにしてはだめよ。すきなこと、やりたいことをたくさんしててるちゃんのいいところをいっぱいのばしていくの」(本文引用)
とてるちゃんを勇気づけ
てるちゃんの個性を伸ばしいじめや差別を克服していく、親子の愛情ストーリーとなっています。
本来この本が伝えたいとすることは、差別やいじめをするのはいけない、個性を大事にしていこう というメッセージを受け取る方が多いのではないかと思いますが、
今の私には違う箇所が心にとても響いたのです。
てるちゃんのおかあさんがした てるちゃんの住みやすい環境づくり
絵本の中で、いじめにあっていた てるちゃんをお母さんが転校させるシーンがあります。
そして転校させた新しい街で、お母さんはてるちゃんが住みやすくなるような環境づくりをしていました。
がっこうのいきかえりには、きんじょのひとがみんな、てるちゃんにこえをかけました。
おかあさんが、てるちゃんをみかけたら、こえをかけてくれるように おねがいして まわっていたのです。(本文引用)
お母さんはてるちゃんが前を向いて歩けるように、てるちゃんのための環境づくりをしていたことにとても心ひかれました。
親が子供にしてあげられることは環境づくりだと思います。
その子が伸び伸びと生きていける環境づくり。
この本は今の私にそのことを教えてくれたように感じました。
花のための環境づくり
今は夏休みですが学校が始まったらわたしがずっとはなを見ているわけにもいきません。
はなが病気のことでつらい目に合わないように私のできることをしていこうと考えました。
まずは学校の担任の先生に電話をしてはなの病気のことと今後の学校生活の相談。
それからクラスのみんなにわたしから手紙を書くか、もしくは学校にお邪魔させてもらってみんなの前で話がしたいと伝えました。
先生は学校の先生方と話し合って今後の方針や、お母さんの思いをどういう形でみんなに伝えたらいいかを決めてまた登校日の前に電話をくれると約束してくださいました。